TOPページ>突発性難聴の予後と改善方法>難聴対策:補聴器>補聴器の選び方と種類
本体の置かれている場所の違いから三つに分類できます。
突発性難聴を患い、聴力を消失もしくは軽~中程度の難聴になってしまっている場合には、その改善策として補聴器の装着が必要になります。
日常生活において殆んど不自由なく暮らせているなら必要はありませんが、聴き取りにくいと感じたなら必要かもしれません。
補聴器は大きく分けて三つに分類することが出来ます。
近年では新しいものも出てきていますが、耳あな型・耳掛け型・ポケット型にわける事が出来ます。
これらの違いは、機器本体がスピーカーと一体となって耳に直接装着するか、本体とスピーカーが別々に なるかの違いになります。
耳あなタイプの補聴器の特徴と欠点
耳のあなの中に直接いれるものや耳の窪みの部分に入れるものとに分かれます。
この補聴器の特徴は非常にコンパクトで耳のあなの中にもスッポリおさまる点があげられます。
音を拾うマイクロホンとスピーカーが一体で耳のなかに装着しますので、音を集めたり前方方向からの音を 聞きやすいと言った耳本来の機能を保つため自然な感覚で聞き取れるとされています。
しかし、補聴器自体が非常にコンパクトであるために高齢者のかたなどでは使いにくとされています。
実際、私の親父がこのタイプを使用していますが、装着するまでにとても時間がかかりますので、必要なとき以外は
使用しなくなってしまうことになります。
また、音を拾うマイクとスピーカーが近いために自分の出した声をマイクで拾ってしまうなど、耳あな型では大きな声をだすことができません。
突発性難聴は中年男女に多いため、このタイプでも不自由なく使いこなせるんのではないでしょうか
耳あなタイプの補聴器はなんといっても目立たないことですが、小さいほど密閉がしにくく 音が漏れハウリングが起き大きな音はだせません。
軽中度の難聴ならCIC、中等度ならカナル型、高度の難聴ならフルサイズの選択になります。
また、フルサイズは汗に強くメガネを掛ける人などに適しています。
耳掛けタイプの補聴器の特徴と欠点
この補聴器は耳の上から後に掛けて、メガネのように使います。
マイクロホンは耳の上に位置していますが、耳にちかいため慣れれば違和感もすくないとされます。
スピーカーは一般的に本体についていて、そこからチューブや耳栓で音を伝えます。
音の拾うマイクロホンとスピーカーが耳あなタイプより離れていますので、より大きな音を出す事ができます。
とにかく本体が大きいので、装着しやすいだろうと思います。
欠点は夏場に汗をかいたりスポーツなど運動をよくする人やメガネを掛けている人には不向きです。
運動時に補聴器が耳からはずれてしまったり、メガネが邪魔で掛けにくかったりしますが、近年では防水機能 が取り付けられているものもあります。
補聴器内レシーバータイプ
これは耳掛け型補聴器の従来のタイプで本体の中にスピーカーが組み込まれています。
音は補聴器から中空のチューブを通して耳栓に伝えられます。
外耳道レシーバータイプ
これはスピーカーが本体から分離して耳の中に置かれていて、本体からコードでつながっています。
そのため本体が非常に小さく軽量化が実現しています。
また、耳の中にスピーカーがあるので、音質がいいのと目立ちにくい点でも人気があります。
ポケットタイプの補聴器の特徴と欠点
これは本体をポケットに収納できるためにこの名前で呼ばれていますが、現在では胸元に挟んだり 首から紐でぶらさげたり出来るものまであります。
本体が服やポケットにあるために、服の擦れるおとなど雑音を拾う点が欠点でしたが、ここ最近は、 携帯音楽プレーヤーと区別できないほどで、マイクロホンが耳についているため、余計な雑音が聞こえないものも発売されています。
その他
骨導型補聴器もありますが、伝音性難聴や軽度の混合性難聴向きであるため突発性難聴による聴力低下には 適応しません。
すぐには役にたたないことも
難聴になって補聴器をつければ直ぐに音が聴こえると思われるかもしれませんが、そうでない場合もありますので 慣れるまで3~4ヶ月要することも多いと考えられます。
- 突発性難聴後に音が聴こえない状態が長いと、補聴器を装着した途端、周りの音が聞こえ出します。 しかし、うまく必要な音だけ聞き取ることが出来なく、周りの雑音が気になりそれを無視できなくなります。
- 突発性難聴後に、聴こえない期間が長ければ長いほど正確に情報を整理して聞き分けることが出来なくなります。 そのために混乱しやすいとされています。また、補聴器は高音部を増幅している事が多いので、音が割れたり 高く聴こえることもありますが、慣れるしかないと言えます。