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各人に応じたツボの場所があります。
突発性難聴によく使用されるツボは全身に多数ありますが、各個人に応じた部位があります。
書店などて販売されているもの東洋医学関連書籍に記載されている部類は、あくまでも教科書的な位置です。
つまり、この病気には、どこどこのツボなど、、、は、あくまでも一般読者向けのもので御座います。
患者さん自身で耳や首のあたりを軽く押さえて、違和感や他の部位と感触が違う、あるいは少し痛いところ、それがその人に応じた場所となります。
ここでは、頭部・頚部・耳周りで、臨床家の先生方が最もよく使用するツボを鍼灸師が解説していきます。
耳周りにある突発性難聴のツボ
聴宮(ちょうきゅう)
聴宮は、耳の耳珠の前あたり、おして骨の窪みが感じられるところとなります。
わかりにくいようであれば、軽くその辺りを押してみて周りの感触が違う、或いは感じ方が違うところが聴宮ツボとなります。
前述のように、明確に定められた場所はありませんので、そこがその人に応じたツボです。
聴会(ちょうえ)
聴会は、耳の耳珠の前下方で、口を開けた時にできるくぼみになります。
少し大きく口を開いてみれば 窪みがハッキリとわかります。
指で押してもわりと深くまではいりますので、場所を間違えることはないです。
聴会ツボは聴宮同様に敏感な部位でありますので手指で刺激する場合は強すぎず、慎重に柔和行うべきところと言えます。
耳門(じもん)
耳珠の上で耳珠結節の前あたり、少し凹んだところが耳門ツボになります。
殆んど筋肉がなく、直下に動脈が通っていますので、指で触れると血管の拍動がよくわかります。
翳風(えいふう)
耳たぶのちょうど後側、くぼんだところが翳風のツボで、右タブを片手で押さえ、もう片方の空いた指先で押えてみてください。
ここは、深部まで距離があるのですが、血管や神経が密集している場所なので少し強めに抑えると耳の奥までズシーンと した感触があります。
首周りと頭部の突発性難聴のツボ
完骨(かんこつ)
完骨のツボは、乳様突起(耳の後方にある骨の出っ張った部分を手で触ると骨のデッパリを触れるはずです。)後方にあります。
乳様突起を下に手で辿っていくと、骨の先端を触れると思います。
その先端の後ろ側を抑えるとグッと凹む部位がありますので、そこになります。
風池(ふうち)
頭の後ろ、髪の毛の生え際あたりを押えて凹むところ、圧痛や違和感がある場所になります。
この部位は急性期から安定期まで幅広く使用されているツボです。
風池の名前をご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?大変有名で効果のあるツボと言えます。
百会(ひゃくえ)
頭頂部のテッペンで中心部分の凹みが百会のツボとなります。
一旦発症すると、精神的にも高ぶりが生じていますので、その精神的ストレスを緩和するために使われます。
ここにお灸をすえて刺激すると効果がありますが、刺激が強く火を使用しますので、必ず付き添いの方にお願いしましょう。
天柱(てんちゅう)
後頭部の真ん中のラインで、髪の毛の生え際から数センチ横にズレたあたりです。
強く抑えると直下に大後頭神経が走っていますので、痛みやピリピリ感を感じる事があります。
厚い筋層の下になるので強めに刺激しないとピリピリした感じはしませんが、押えて重だるく感じるところが天柱ツボとなります。
手先足先にある突発性難聴のツボ
太渓(たいけい)
足首の踝の内側で、アキレス腱との間になります。アキレス腱の間を指で触っていると血管の拍動を感じ取れる場所が太渓ツボです。このツボは腎系と呼ばれる経絡の流れの中心で、耳の疾患と大変深い関係がありますので忘れずに指先で刺激しておきましょう。
太衝(たいしょう)
太衝ツボは足の指の第一指と第二指の間、少し凹んだところになります。
突発性難聴は全身を流れる気の巡りが悪くなる事と、逆に気が高まり過ぎて生じることがありますが、このツボは高まった気を沈静化させる作用があると考えられています。
このツボへの刺激は軽目で、、強く刺激すると結構いたいところです。
外関(がいかん)
外関ツボは手の甲側で、手首の関節から指三本くらい上(肘の方向へ)に上がった骨との骨の間にあります。
この経絡も耳へとつながっていますので、直接患部を刺激することなく、効果をあげる事が可能と考えられます。