TOPページ突発性難聴の予後と改善方法>耳鳴りの対策と改善方法

現在でも多くの方が悩んでおられる問題について。

突発性難聴を発症すると半数以上の患者さんが耳鳴りを訴えています。

難聴の回復と同時に治まる方もいますが、そうでない患者さんもかなりの数いらっしゃいます。

後遺症として残った耳鳴りでも、軽症で日中は気にならない程度の方や、頭全体が響いているように感じ 夜も眠れない、或いは仕事に集中できないなど訴える方もいらっしゃいます

実際問題として、改善する方法はあるのかどうかですが、可能性としてはごく僅かと言えます。

今現在でも様々な対策がありますが、治すのではなく慣れるしかありません。

統計上でも10年経過しても変化がない例が殆んどで、緩和したとされる患者さんにおいても、出現当初に比べて緩和したのであって、治ったわけでなありません。

ここでは、現在、有効と考えられる改善対策についてご紹介します。

内耳へのステロイドホルモン注入法による耳鳴り対策

これは書籍などでもよく見かける方法で、ダイレクトに内耳へ注射針を用いてステロイド薬 を注入する方法です。

内耳に生じている炎症を抑える目的で注入します。

通常、入院の必要はないとされ ますが、数時間は安静が必要な場合があります。

実際はステロイドの注入後は治まる例が多いのですが 、自宅に戻った頃には、また、耳鳴りがする事がおおいようで、この治療を受けた方に尋ねるか、そうでない場合は、 直接、治療を行っている医療機関に問い合わせてみるのがいいと思います。

抗ウイルス薬のパルス療法による耳鳴り対策

現在、代表的な抗ウイルス薬はバルトレックス錠とゾビラック錠があります。

ゾビラックについては、後発品が出ていますので安く入手できますが、バルトレックより吸収率が悪いので 一日、5錠服用することが必要です。

突発性難聴の後遺症である耳鳴りには保険適応となりませんので、ゾビラックの後発品でも2週間で1万 円弱します。

この薬がどこまで有効であるのか?完治されている患者さんもいらっしゃいますが、投薬開始の時期にもより一概には語れません。

投与の間隔をあけながら長期の服用が必要でありますので、専門の医師と十分相談の上でご判断してください。

マスカー療法やTRTによる耳鳴り対策

マスカー療法は耳鳴りに類似した音を長時間聴かせることにより、その刺激音を止めても一時的に音が消失する現象を利用した対策です。

これは音を伝える蝸牛の疲労現象でマスカーの原理ともなっています。

音の高さと多きさを調べてから、周波数の同じ音域の雑音を遮断できる補聴器と同じような装置を使用します。

TRTは、突発性難聴で歪められた思考経路をとり省くと同時に少し小さい雑音を聴かせ、耳鳴りをこれらの音のように無視できる音にしてしまう方法です。

そうすることで音の不快感に対して順応をおこさせます。

TRTは生活支障度の高い人や、聴覚過敏で生活支障度の強い人に有効であるとされのですが、取り入れている病院も多く はなく、治療器は専門医の指導のもとで用いることが基本となります。

自律訓練法やバイオフィードバック

自律神経が興奮すれば自ずと音をを大きく感じるという方が多く、そこで電極を額の中央に 貼り付けて筋電図をとり、筋緊張が高くなると装置のパネルに赤い色がつき、筋緊張が低くなると青色がつくようにし患者さんにどうすればリラックス出来るかを体得してもらうのがバイオフィードバックの原理です。

自律訓練法は自己暗示や自己催眠による対策です。

バイオフィードバックと同様に緊張感や不安の強い人などに用いられ、通信講座など安価なものから、高価なものまで様々です

実際問題として中途脱落される方が多く、どこまで効果があるかは、ご本人の努力次第と言えます。

日常生活の見直し

やはり、高齢者の方は若い世代に比べ難聴の予後がよくないのは、回復力等の諸問題があり ますので、自然な現象であるかもしれません。

総論

普段の生活では、神経の緊張を引き起こさない事が大切であると考えられます。

交感神経の緊張は聴覚経路から異常な信号を脳に伝え、私の経験からも耳鳴りを一時的に増強される誘引に間違いありません。
また、血管の収縮も引き起こしますので、内耳へ繋がる栄養血管にも影響が出てきます。

暴飲・暴食は避けはやね早起きの規則正しい生活と神経を興奮させる行動を少しでも控える事が耳鳴りの軽減に寄与します。