TOPページ突発性難聴の予後と改善方法>難聴改善方法:補聴器

はじめに

突発性難聴を患った方の半数以上は、聴力を取り戻す事がなく、軽度の難聴もしくは 聾になるとされています。

数ヶ月経過すると、回復する確立はほとんどありません。

世の中には難聴の対策や改善方法についてのサプリメントや各種の療法などがありますが、大切なお金の無駄 使いとなる可能性が大変高くなります。

なんとか聴力をとりもどせるなら、、と考えあらゆる方法に手をだしたくなるのも理解できますが、現代の如何なる 治療においても回復させる事は出来ないと言えます。

数年或いは数十年先には研究が進み、難聴を回復させる方法が解明されるかもしれませんが、やはり、今現在の生活における支障を取り省き、少しでも有意義な人生をおくることが先決であります。

今、現在のご自身の難聴の程度から、改善できるかどうかについて考えて行きましょう。

どれくらいの聴力レベルになった時に補聴器が必要となるか

難聴でも、その程度は広く全く聴こえない方や、殆んど日常生活に困らない方 まで様々です。
また、どのような環境の中で過ごしているかによっても変わってきます。

例えば、人と接し会話することが多い営業職の方と、定年後に家にいるご高齢の方では、その必要性も 異なってきます。

軽度の難聴が自覚できるレベル

静かなところでの会話はなりたつけれどの、人ごみや騒音があると聞き取り にくくなる場合は軽度の難聴が突発性難聴の後遺症として残っている可能性があります。

人の話がはっきりと聞き取りにくく、「は?」とつい聞きかえしてしまう事が多くなってきた。

家でテレビを見ていると、声が聞き取りにくいので、ボリュームをあげると、家族から音がうるさいと 言はれる場合などでもです。

車の走る音が聞きとりにくい、或いは電話の音が聞き取りにいなど、低音部もしくは高音部の軽度難聴で あると考えられます。

上記のような症状があれば補聴器で改善が見込めるため推薦されています。

現在では軽度難聴と考えられている40デシベルを超えると自身応じた補聴器を選び装着したほうがいいと考えられています。

WHO(世界保健機構)による難聴分類

  • 25デシベル以下:正常
  • 日常会話だけでなく、小さな音やひそひそ声も聴き取ることが出来るレベルで支障を全く感じない

  • 26~40デシベル:軽度難聴レベル
  • 1メートルの距離で話声を理解することが出来る。また、復唱することも可能である場合は補聴器の必要性がないか、あっても僅かです。補聴器をしてもデメリットの方が高くなる可能性も考えられます。

  • 41~60デシベル:中等度難聴レベル
  • 1メートルの距離で話す大きなこえなら聴き取ることもできるし、復唱も出来る場合は補聴器が改善が見込めるため推薦されて います。

  • 61~80デシベル:高度難聴レベル
  • 耳に向って張り上げた大きな声なら、少しは聴き取ることが出来るレベルなら補聴器で改善が見込めるため必要です。

    補聴器が不要な場合は手話等が使いこなせる必要があります。

  • 81デシベル以上
  • 声を張り上げられても全く聴こえないレベルでは補聴器が役に立つと考えられています。

    手話や読術を優先するべき場合もあると考えられています。

日本ではまだまだ浸透していない補聴器

先進国と比べると補聴器の普及率が低いことがよくわかります。

例えばアメリカでは2006年度、人口2億9800万人に対して補聴器の出荷台数は237万台で 一万人あたり80台の計算となりますが、日本では人口1億2770万人に対して45.9万台、1万人あたり の出荷台数は36台と半分以下になります。

他の先進国であるドイツやイギリス、スウエーデンなどと比べても普及率は最低となっています。

この背景には、耳が悪いと思われるのがイヤであったり、老人のように見られるのを敬遠されていることもありますが、社会保障制度の違いなどからも普及しにくいと考えられています。