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耳周りや頭部・顔面・頚部などへ血流改善と免疫力を高めます

突発性難聴と診断を受けてから、鍼は毎日、土日は2~3回と鍼灸師である私自身で施してきました。

病院から頂いた処方薬も毎日飲んでいましたが、ステロイドは10日で終了し、再発後はステロイドの連用は出来ませんので、後は鍼だけが頼りな状況です。

鍼治療

とにかく、右の頚部や耳周りの筋緊張を早急に解きほぐすことが先決になりますので、耳から首周りを中心に施して 、自律神経の集中している顔面や頭部の有効なツボに鍼を行うことで免疫力を高めるようにしていきます。

突発性難聴に対する鍼灸の効果について

当初は高音域が低下し突発性難聴の再発後は逆に低音域が落ちていましたのが、全く聴こえない 状況ではなく、耳元で指を擦る音が全く聴こえない、日常の会話はそれほど不自由を感じる程までではありませんでした。

治療を始めて2~3週間は全く効果がないのように思えたのですが、首周りの凝り固まった緊張がとれて体自体 は大変楽になってきたの確かであります。

病院で聴力検査をしてもそれほど変化はなく、少し焦ってきましたが、他に方法がないので毎日続け、再発後約1ヶ月位した頃 に耳元で指を擦る音を識別できるようになり、その後は1週間くらいしてから、ハッキリと聞き取れるようになってきたと記憶しています。

その後の聴力検査ではほぼ正常値に近い音域まで聞き取れていましたし、聴力検査を何回も 受けていると自身でも聞き取れているのが分かります。

難聴に対して鍼灸は効果的だと実感していますが、 早期から自身で連用した事が良かったのかと思ったりします。

連用でなく週1~2回でも難聴に効果があったのかどうかは何とも言えませんが、難聴が回復する場合は2~3週間位なので、私の場合は1ヶ月以上経過 した事を考えれば、早期でなければ難聴が固定していたのではないかと考えられます。

めまいに対する鍼灸の効果

めまいに対しては幅広く施されていますが、突発性難聴に付随する回転性めまいへの 効果についてはあまり知られていません。

原因不明や心因性めまいについて著効を示す場合もありますが、私の場合は効果がありませんでしたね。

長期的に見れば、血流改善や自己免疫力を補助しますので、めまいの改善に寄与していると考えられますが、実感としては判定できないほどです。

二ヶ月程でかなり回復してきてましたが、それが鍼の効果かどうか、自然に治ったのか判断はつきません。

もし、軽度のめまいなら難聴と同時くらいに治まっていたかも?しれませんが 私の場合は酷い回転性めまいでしたので、抗めまい薬はもちろん鍼灸の力ではおっつかないのだと思います。

丁度、前庭神経炎と同じで何をやっても治まらない、自然に回復するのを待つ、その自然に回復する エネルギーを補う形になります。

3~4ヶ月経過して、かなりめまいは治まっていましたが、 階段の上り降りや動作時にふらっく感じがどうしても抜け切れません。

抗めまい薬については全く効果がありませんでしたので、その後も断続的に治療を行っていき ましたが、やはりふらつき感は変わらなかったですね。

耳鳴りに対する鍼灸の効果

耳鳴りに対しても鍼灸が適応と言うより、西洋医学で効果的な方法がないため消去法的に選ばれているとも言えます。

実際に鍼灸が有効なのは原因不明もしくは頚部・肩周りの凝りから生じているものになり、突発性の難聴のように内耳性が原因のものに対しては早期に開始することで、固定してしまうと治癒させることは難しいと言えます。また、割と知られていることなのですが、鍼灸の治療後に耳鳴り音に変化がある 場合は治癒する可能性が高く、不変の場合はその逆で効果はすくなくなります。

私の場合は治療後に に耳鳴り音が増強し、しばらく時間が経つと小さくなる。
または、翌日、音が小さくなっている。

耳鳴りの音についてもは音色が変わることが多かったように思います。

但し、生活習慣や環境の影響をモロに受けますので、仕事で忙しかったりパソコンを長時間触っていると音は 増強してきていましたね。

リクルートメン現象と呼ばれる音割れや音の響きには効果がありました が、耳鳴り単独では鍼灸の効き目はは有効程度だと私の場合は思います。

軽症の場合なら効果があるかと思いますが、肩こりなどの血流障害が原因となっているものや、内耳障害か固定化してしまって長期化している例では、どんな 治療においても改善までで完治は厳しいと言えます。