TOPページ突発性難聴の基礎知識突発性難聴に似た病気>特発性両側性感音難聴

どのような病気なのでしょうか?

突発性難聴と類似症候を示す特発性の両側性感音難聴は両耳の聾が徐々に進行していく病気です。

発症当初は、片側の耳から始まりますが、次第に両方の耳の聴力が低下していきます。

突発性の難聴は早期なら 治癒する可能性がありますが、この病気は不可逆的であると考えられています。
また、左右対称的に聴力が低下することが多く、高音域の障害が多くを占めるとされています。

診断基準

厚生省班研究による診断基準は以下の通りです。

次の3条件を満たす感音難聴の事である。

1.進行性について

進行性はオージオグラフによって追跡確認されたものであることを必要とする。進行性の速度は問わないが上記の理由で、とりあえずかなり急速に進行する。
また、その時期をもったものは具体的対象とする。

また、時期によって多少の変動を繰り返すものでも全体として悪化の傾向を示すものは含まれない。

原因不明について

原因とはその発症に明らかな時期的因果をもって難聴原因として既知の外的因子(例えば騒音・外傷・中毒等 発症機構の明らかなもの)が関与していないことの意味である。他疾患の合併したと思われるものでも、その因果関係が明瞭ではないものは含まれる。

同じ理由で家族性難聴は含まれるが年令変化と思われるものは除く。

両側性について

両側性とは常に両側が同様の病像を示すという意味ではなく 、両側罹患という意味である。

したがって、両側性感音難聴で一側のみが進行するというい例も含まれる。

除外例

治療法

治療はステロイドホルモンとビタミン薬・血流改善薬などの薬物治療になります。

他にも漢方や鍼灸など御座いますが決定打となる治療法は存在しません。

とりあえず、入院もしく自宅で安静にして、聴覚に刺激となる音を避けることと、辛いものなどの刺激物を避けることしか方法がありません。

コラム

2012年に亡くなられた中村勘三郎さん(55)が耳鳴りなどを訴え、本症で都内の病院に入院されたことがあります。

1993年の厚生労働省の調査で、突発性難聴の全国受療者は推定2万4000人だったのに対し、本症は推定700人だったそうです。

数十年前から、この病気について殆んど解明されていませんので、今現在でも安静にしているしか打つ手がないと 思われます。

患者数も多ければ、研究も進むのでしょうが、数百人ではやはり症例が少なすぎて、この病気が解明されるまでには、まだまだ、時間と年月を要することになるのではないでしょうか。

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