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診断は検査や経過観察から他疾患と区別します。

突発性難聴と同様に耳鳴り・めまいの発作を起すことで有名な病気にメニエル病があります。

メニエル病の診断には様々な検査と経過観察を要します。

それは、類似の疾患が複数あるために経過観察により他疾患との識別がハッキリつくことがあるからです。

難聴が初期より重度であれば、突発性難聴とされ治療を開始することもあります。

診断基準

厚生省班研究によるメニエル病の診断基準は以下の通りです。

①回転性めまい発作を反復すること

②耳鳴り、難聴などの蝸牛症状が反復、消長すること

③、①と②の症候をきたす中枢神経疾患ならびに原因即知のめまい、難聴を主訴とする疾患が除外できる。

これらの疾患を除外するためには、問診、一般神経学説検査、平衡機能検査、 聴力検査などを含む専門的な臨床検査を行い、時には経過観察が必要な場合もある。

診断の基準:確実例 ①・②・③の全条件を充たすもの
疑い例 ①と③、または②と③の条件を充たすもの

時期に応じ薬物療法により症状の緩和と再発防止を目的とします。

メニエル病の治療は三つの段階で行われます

発作期におけるメニエル病の対応

これは文字通り発作の起きた時期です。この時期は自律神経症状を呈し吐き気などを 催す場合もありますので、制吐薬が使用されることがあります。

制吐薬は筋肉や静脈点滴のどちらかとなります。

炭酸水素ナトリウム(重曹)点滴により血液の流れの改善や、めまいを抑えるために使用されたりします。
精神の高ぶりを抑える目的で精神安定剤がよく処方されます。

急性期におけるメニエル病の治療

急性期は、発作期に比べて症状が落ち着いてきていますが、内リンパの水脹れを抑える目的で利尿薬が処方されます。

耳鳴りやめまいの症状がまだ酷いようなら、ステロイドホルモン薬で炎症を抑えます。
また、これと平行して末梢の血流を改善する薬や、神経代謝を促進するお薬などが用いられます。

寛解期におけるメニエル病の治療と予防

この時期になると生活における指導が大切となります。

お薬も利尿効果の薄い浸透圧利尿薬などで徐々に 改善を図りますが、良くなっても医師の指示があるまで飲む必要がある場合もありますので、自己判断だけで薬を 止めるのではなく、医師と相談のうえご判断下さい。

再発を出来るだけ防ぐうえでも、塩分やインスタントなどの濃い味付けのものは控えることも

手術による治療方法

内リンパ嚢開放術で内リンパを切開して余分な水分の排出経路を作り、 症状の改善を目指します。

しかし、再発する例も存在します。前庭神経切断術は脳に信号を伝える神経を断ち切り、めまいを自覚する信号を遮断してしまう方法です。

人工内耳はめまい発作を治す方法ではありませんが、聴力を回復させるための手術です。但し、上手く聴き取れるようになるまでには訓練を必要とするため不適応な患者さんもいます。

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