TOPページ突発性難聴の基礎知識検査方法>内耳障害と特定される検査

病院で行われる様々なテスト方法について

突発性難聴における検査の中で障害部位を特定するのに欠かせないのが電気生理学検査です。

このテストには蝸電図や耳音響反射などがあります。

しかし、当初から高度な難聴をしめすものも多くあるのが現状で、電気的生理学的な検査が実施できないため内耳性であることが特定できない例も多くあるとされます。

実際には、聴力を多少なりとも温存している被験者に対する検証でありますが、わかっている範囲では内耳に起因している事が知られています。

蝸電図による検査方法

蝸牛の機能を客観的に知る方法が蝸電図です。

蝸電図は感音の難聴に対して内耳の機能をより詳細に把握するには最も威力を発揮できる検査法とされています。

音刺激によって誘発される蝸牛の電気反応には蝸牛マイクロホン電位(CM)、加重電位(SP)、蝸牛神経複合活動電位(CAP、AP)の3つがあります。

この検査から突発性難聴により障害されている部位は内耳性障害であるとされています。

蝸牛

純耳音響反射による検査方法。

音は外耳から鼓膜を経由して蝸牛に伝えられます。
蝸牛にある外有毛細胞は音の振動を電気信号として中枢経路に伝えますが、その逆の経路をたどって鼓膜から発せられるのが耳音響放射です。

耳音響放射は外有毛細胞の振動が、 外リンパ液からアブミ骨⇒キヌタ骨⇒ツチ骨⇒鼓膜の順で伝播して、 鼓膜から外耳道に放射される音を検査しますが、高度難聴をきたしている場合は測定できません。

耳音響放射のテストからも内耳性障害が起因していると推察されています。

最も的確な側頭骨病理検査

どの部位に障害がおきているかを推察する上で重要になってくるのが側頭骨病理検査であるとされます。
このテストからは内耳性障害と疑われる多くの報告があります。

但し、側頭骨の標本採取するのは、罹患して、数十年後になる場合が大半であるために、加齢や騒音などの他因子が加わっている可能性が多分に存在することが予測されます。
そのため内耳障害と断定することは出来ないとされています。
また、罹患後に難聴が回復した症例については、どうなのか不明であります。

症例からは内耳膜の破裂や内耳血流障害など内耳性障害に起因するものが多くを占め、難聴の改善がみられない症例の多くはウイルス感染による障害と考えられています。
また、ウイルスの種類により内耳でも障害を受ける部位は異なるのではないかと考えられています。

近年では、側頭骨病理検査からも潜伏しているウイルスの活性化により内耳にダメージを与え浮腫・炎症が発症するのではないかと考えられています。