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はじめに

年間に35000人以上と言はれる突発性難聴を発病する患者さんは毎年、増加傾向にあります。これは、この病気に対する認識が大きく広まったことと、受診率の増加や診断基準の確立なども要因ではないかと考えられています。

ここでは、年齢や性別(男女差)などの条件について考えていきます。

年齢別の突発性難聴の発症率から高齢者だけの病気でない事が読みとれます。

まず、突発性難聴の発症を年令分布でみると青年から高齢者層まで幅広く罹患する病気である事がわかります。
毎年、特に50歳~60歳代に発症する確立が高く、この層が最も多い事もうかがえます。

発症年齢

この傾向は、人口の高齢化に伴う中高年層の絶対数の上昇によることからも、この年代の発症率が高まる可能性を示唆いています。

しかし、1970年代から比べると20歳~40歳前後でも増加傾向にありますが、全年齢層とも増加しているため、特にこの層の発症人数が増えたとは言い切れません。
また、60歳を過ぎると発症数は低下していくのは過去も現在も同様であると言えるでしょう。

難聴と言うフレーズから は、どうしてもお年寄りの病気?ではないのかと勘違いされている方もいらっしゃいます。

しかし、上記のように、この病気が高齢者だけのものではない事が理解できます。

70歳台後半以降に入ると逆に発症率の増加は見られませんが、この年代に入ると、 老人性難聴を生じる割合が多いために突発性難聴と区別して考える必要もあります。

10歳前後の若年でみられる場合も少数ありますが、この場合は別の疾患も疑われます。

生まれつき内耳につながる内耳動脈が細い、或いは内科的な要因 などが関与している可能性もあります。

10歳前後で、動脈硬化や血栓などにより 内耳の栄養血管が傷害される事は非常にマレであると考えられます。

性別(男女差)による突発性難聴の発症率から女性の増加が窺えます。

次に突発性難聴の発症に性別は関与しているのかどうかですが、近年では女性に発症の増加も報告されているようです。

発症率 男女差グラフ

1993年度の調査では著明は性差はみられませんが、増加率は 女性の方が若年~高年齢層まで男性を上回るとされており、この傾向は今後も続くのではないかと予測 されます。
特に20歳~30歳位の女性の増加率が男性を上回っているのが目に留まりますね。
それには、女性の社会的進出による変化も影響している事は十分に予測できます

女性は男性以上に敏感で対人関係や家庭などでストレスを溜めやすいのも突発性難聴の発症率増加に影響しているのではないでしょうか。(参考文献 金原出版 突発性難聴の正しい取り扱い)

環境や食生活による影響は?

住んでいる地域や仕事・家庭などの環境が発症にどれくらい影響しているのかの統計上のデータもありませんので 正確な判断は出来ませんが、それらが発病の誘因である事は以前より指摘されています。

食生活についても同様でデータはありませんが、体内の免疫力や自律神経のバランス、臓器や血管などに栄養が 大きく影響している事は違いありません。

これらの過不足は発病する確立を高める可能性が高いと言えるでしょう。