TOページ突発性難聴の基礎知識 >突発性難聴の主な原因説

はじめに

普段の生活からでは予測も出来ない、いきなり起こる難聴の複数ある原因説の中で、「これが原因です!」と言えるもの今現在も存在はしません。

何種類かの説はありますが、一要因だけでなく複雑な要素が絡み合って起きるのではないかと考えられます。
また、この病気は疲労の蓄積やストレスなども加味して考えるべきものかもしれませんね。

有力な説として上げられる内耳循環障害説、ウイルス感染説、内リンパ水腫説の三つについて見ていきましょう。

内耳循環障害が原因で起こる突発性難聴

内耳の循環障害が原因の一つとして有力視れている根拠は、突発的に生じる点であります。

塞栓・血栓・出血等による循環障害により、内耳に機能不全が起こるのではないかと考えられているからです。
また、血管拡張剤や抗凝固剤・星状神経遮断(SGB)などの治療が有効であると考えられる事実 からも循環障害に起因している根拠となっています。

但し、循環障害の背景をもたない例では この説で十分に説明出来ないとされています。
また、血液検査や画像などからも血管病変、血液の異常が 認められるのは例外と言うはれています。

実際には内耳循環障害は、一時的な原因があり二次的に きたすのではないかとも考えられています。

では、一時的な原因とは何なのか?となりますが、血管を収縮される交感神経が過度に作用し続けていたや、動脈硬化などで血流が低下し内耳を滋養できないことや元来より血管が細い等、考えられます。
また、心臓機能の不良や他の疾患などが誘引で、脳内に血の塊が流れて通路を一時的に閉鎖したなども考えられます。

しかし、これらはあくまでも仮説でありエビデンスをもって証明するまでには至っていません。

ヘルペスなどウイルス感染や活性化が原因で起こる突発性難聴

近年、注目されているのが、循環障害と並んでにウイルス感染説がげられます。

その根拠は、難聴発作の発症が一回限りである点と前駆症状として、風邪と似たような症状を呈する事が多く、ムンプスウイルスや麻疹ウイルス・インフルエンザなどのウイルス感染により聴力の低下を引き起こす事が知られているからです。

実際、多くの症例ではヘルペスウイルスの抗体値の上昇が見られると報告もあります。

このヘルペスウイルスの活性化により、内耳にダメージを与えるのではないかと考えられています。

これはウイルスに初感染 して起こるとのではなく、潜伏ウイルスの活性化により二次的に循環障害や浮腫・炎症などを 引き起こすのではないかと考えられています。

帯状疱疹ヘルペスは疲れなど体内の免疫力が落ちた時に活性化し、それが内耳の聴覚機能に悪さを働くのではないかと考えられています。

特ににココ最近、注目されているのが帯状疱疹ヘルペスウイルスによるものですが、まだまだ、認知度が低く医師の間でも懐疑派や肯定派にわかれます。

私自身のこれまでの経過からも、この説が最も整合性があるのではないかと思っています。

内耳の内リンパ水腫による水分過多が原因による突発性難聴

内リンパ水腫は、現在では独立した疾患として考えられていますが、中でも低音域難聴障害型では、メニエル病と同一の範疇にあたると考えられています。

内リンパ水腫とは内耳なあるリンパ液が増えすぎることで水脹れを意味しています。
どうして内リンパ液が増えすぎるのかは、今もってわかっていませんが、リンパ液が増えると内リンパ液と外リンパ液のバランスが保てなくなるために、その付近にある蝸牛管や前庭迷路まで影響すると考えられています。

蝸牛管は音の電気信号に変え中枢に脳に伝える働きがありますが、ここがダメージを受ける事で難聴が起こると考えられます。

一方の前庭は重力を感知したり平衡感覚をとる働きがありますので、水脹れによりこの機能が低下します。

そのためめまいを伴う例では内リンパ水腫によるものではないかと言はれているのはこのためです。